ウエスタンハット?テンガロン?サファリキャップ?帽子の種類

ウエスタンハット?テンガロン?サファリキャップ?帽子の種類

帽子の種類や素材をご紹介する第2弾は、これぞアメリカともいうべき「ウエスタンハット」など、魅力的な帽子たちが登場します。
 
  ウエスタンハット

「ウエスタンハット」は、カウボーイがかぶる帽子の総称で、単にウエスタンハットと言ってもさまざまな帽子がこの中には含まれています。幅広のつば(ブリム)と高さのあるクラウン、そして飾り紐がついていることが特徴です。使われる素材はさまざまで、麦わらの他にレザーやウールでできた製品もあります。
 
日本では「テンガロンハット」などと呼ばれることもありますが、この「テンガロンハット」は、カウボーイがかぶる帽子のひとつでしかありません。「テンガロンハット」の由来にはいくつかの説がありますが、ひとつは、

 
  •   クラウンの部分に10ガロンの水が入るから 

というもの。しかし10ガロンの水が入る帽子など巨大すぎて現実的ではないため、もうひとつの説が有力かもしれません。それは、
 
  •   Galon(ガロン): スペイン語で「ひも」「編む」などを表す単語 

カウボーイハットの元となる帽子を作ったとされる「ジョン・バターソン・ステットソン」が、「Ten Galon」という飾り紐のついた帽子を作りましたが、その後、英語のガロン(Gallon)に取り違えられたのではないかという説です。
 
見栄っ張りなテキサスの人が、意図的に誤用したものが広まったのではないかとされています。カウボーイハットは、地元テキサスでは「ステットソン」や「John B」と、カウボーイハット生みの親の名前で呼ばれるそうです。ちなみに「ステットソン」は現在もメーカーとして、魅力的なカウボーイハットを作り続けています。

 
  ポークパイハット

ポークパイハットは19世紀前半に生まれた帽子。つば(ブリム)は少しカールしていますが全体的にはフラットな外観。その見かけがイギリスの料理「ポークパイ」に似ていることから「ポークパイハット」と名付けられたと言われています。素材はさまざまですが、フェルト、コットン、麦わらなどで作られることが多いようです。
 
ポークパイハットは、誕生当初は、主にイギリスやアメリカで、女性が好んで着用していました。しかし20世紀に入る頃から男性の間でも人気になりました。これは映画俳優のバスター・キートンが、多くの映画の中でポークパイハットをかぶっていたことが影響したようです。
 
ポークパイハットは、以降も著名人、そして文化の象徴として、アメリカと共に歩み続けます。1930年代にはジャズプレーヤーのレスター・ヤングのトレードマークとして知られ、彼の死後には、やはりジャズプレーヤーのチャールズ・ミンガスが追悼歌「Goodbye Pork Pie Hat」を発表しました。
 
その後もジャズやブルース、スカといったジャンルでは多くのミュージシャンがポークパイハットを愛用しました。ロックの世界でもトム・ウェイツやジョニー・サンダースなど多くのミュージシャンがポークパイハットを愛用。ポークパイハットは音楽と関係の深いアフロアメリカンやモッズなどのカルチャーでも愛された、音楽や芸術と相性の良い帽子です。

 
  飛行帽(パイロットキャップ)

「飛行帽」は、パイロットキャップやトラッパーハットなどと呼ばれることもある、耳当て付きの防寒性能に優れた帽子です。ロシアの帽子「ウシャンカ」と同じく、内側はウールやファーなどでできていて、寒い風から頭や耳を効果的に守れるようにできています。
 
軍用機のパイロットが気温の低い上空でも操縦と戦闘を可能にするため導入された帽子なので、現在ではスキー、スノーボード、釣りなど、冬場のレジャーの場でよく見かけるようになりました。また、オープンカーの愛好家が冬場のドライブに最適ということで、ゴーグルと共に着用している姿もよく見かけるようになりました。

 
  ボーラーハット

「ボーラーハット」は、日本では山高帽(やまたかぼう)とも呼ばれる、イギリスで生まれた帽子です。筒状で頭頂部が丸く、つば(ブリム)が巻き上がっていることが特徴です。主にフェルトで作られますが、コットンやポリエステル、そしてシルクが使われる場合もあります。ボーラーハットが生まれたのは19世紀中頃で、元々は乗馬の際にかぶる帽子でした。その後は「チャーリー・チャップリン」の映画の影響などもあり、世界中に広がりました。
 
「ボーラーハット」は、アメリカでは元来の目的通りに、乗馬の際にかぶっていたようです。そのため、ダービー(競馬)の創設者であるダービー伯爵の名前を取って「ダービーハット」と呼ばれたそうです。
 
「ボーラーハット」は日本にも19世紀末頃に輸入され、文明開化とともに上流階級の間で爆発的な人気を誇りました。この頃に、そのクラウン部分の高さから「山高帽」と呼ばれるようになったようです。
 
チャーリー・チャップリンの他、多くの著名人やキャラクターが「ボーラーハット」をトレードマークにしていました。イタリアの政治家「ムッソリーニ」、アガサ・クリスティー小説の主人公「ポワロ」、そしてロックバンド「Led Zeppelin」のドラマー「ジョン・ボーナム」などが、「ボーラーハット」と一時代を共にしました。

 
  キャスケット

「キャスケット」は、ハンチング帽の仲間ですが、形状に決定的な違いがあります。ハンチングが全体的にフラットな外観を持つのに対し、「キャスケット」はクラウン部分が、空気が入ったようにふくらんでいます。
 
イギリスやアメリカでは20世紀前半に、主に労働者階級の若者の間で爆発的に広まりました。アメリカでは新聞売りの少年たちがかぶっていたことから「ニュースボーイキャップ」と呼ばれることもあります。
 
レトロな雰囲気がありますが、ファッションアイテムとして取り入れやすく、現在も幅広い年齢層に人気です。コットンやリネンのほか、アクリルやポリエチレンなど化学繊維を使った製品も多くあります。レザーを使った製品はレトロ感満載。着こなしのハードルは高いかもしれませんが、男のちょっと危険な魅力を表現するには最高でしょう。著名人でキャスケットのイメージが強いのが、ロシアのウラジミール・レーニン。「レーニン帽」は、中国の人民帽のモデルとも言われています。

 
  サファリキャップ・サファリハット

「サファリキャップ」は、アドベンチャー的なイメージのある帽子です。ストローハットやフェルトハット、パナマハットのような形状をしているものが多いようですが、ここでは、
 「あごひも付き」で「メッシュや通気穴」が備えられたクラウンを中心にブリムがついた帽子 
という定義にします。
 
「サファリキャップ」の素材はコットン、ナイロンなどが中心です。クラウンにメッシュ部分や穴が設けられ、通気性が確保されていることが特徴です。多くの「サファリキャップ」は、パナマハットやストローハットのように、クラウンまわりにリボンやベルトの装飾がついています。レジャーなどのアウトドアにはもちろんぴったりですが、アクティブな雰囲気を演出するファッションアイテムとして、普段のおしゃれに取り入れてみるのも効果的です。

 
  帽子は形も使い方もさまざま

私たち日本人が普段かぶっている帽子のほとんどは、ヨーロッパやアメリカ大陸を起源にするものです。また、帽子の種類とその呼び名は、あまり日本には定着していないため、同じ帽子を指すいくつかの言葉が存在し、わかりにくくなっているのが実情です。特にサファリキャップなどは定義も曖昧ではありますが、広い心を持って、自分で帽子の世界を切り開いてみてください。


 

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